パソコンがぶっ壊れたので、修理ついでにあまった部品で自作パソコンを作って父ちゃんに売りつけた件

投稿日:2015年1月16日 更新日:

パソコンが動かない。。。

誰しもの身に突然降りかかる事なのですが、今回ワタクシの身にも降りかかりまして。備忘録がてらに何をしたのかツラツラと綴ります。興味のある方はどうぞ。

ちなみに今回は、ただの修理日記ではなく、修理中に父ちゃんから新しいパソコンの発注があったので、ここぞとばかりに自分のパソコンからいらなくなった部品を外して、パソコンを自作し、新しいパソコン買ってきたよ~★風に偽装して金儲けをするというテーマでいきます。ぬふっ。



まずはぶっ壊れたワイのメインPC

なぜか、パソコンを語るときは大阪弁になってしまいますが、気にせずついてきてください。

まずは、ワイのメインPC。デルのBTOで5年ほど前に購入したStudio xps 435mt というキワモノパソコンであります。当時、型落ちして安くなっていたところを10万くらいで買った記憶があります。

で、ある日突然ビービービーとけたたましいうなり声をあげて動かなくなりました。この5年間毎日のようにキワドイ動画を映し出すという苦行によく耐えてくれました。まぁ当然の結果とも言えます。でも、大丈夫、ワイが直しちゃる。

壊れた原因を探る

そんなこんなで、修理に取り掛かります。基本的にパソコンは壊れた時期によってある程度原因は想像が付きます。夏場に壊れたら熱関係、冬場に壊れたら静電気関係、季節に関係なくくるのがハードディスク関係のトラブルであります。

そんなわけで、今、季節は冬。静電気関係なので、ホコリ掃除をしたら直るというのがワイの適当な診断でありました。

さっそくパソコンを開けてお掃除を開始しようとしたところ、我が家のネコがPC内に侵入を試みてパニくったワタクシはポテチをPC内にぶちまけてしまい、余計にパソコンが壊れることになります。まだまだ、こんなことではくじけません。

掃除をしてPC起動⇒動かず

そんな気はしていましたが、やはり動きません。ここで、物理的に部品が壊れたことが確定であります。ざっくり目視で部品を見回すも怪しい箇所なし。ということは、電源ユニットあたりが怪しいというのが、ワタクシの適当診断であります。まぁたぶん当たっています。

検証用の部品も何もないので、とりあえずネットで同じ型のデルPCを探しましたが、まったく売ってません。仕方ないので、新品の電源ユニットを発注することにしました。もし、今使っている電源ユニットが壊れていなかったとしても、自作パソコンに古い方を搭載して父ちゃんに売りつければそれで済む話です。

色々検討した結果、なんか金色のカッコイイ電源ユニットをチョイスしてすぐさま発注であります。

電源ユニットを交換したところ、あっけなく完治

そんなわけで、部品が来たのですぐさま交換開始であります。

なんのことはなく交換完了。ATX電源なので大きさとかも何の問題もなく取付できました。

そして、起動ボタンを押したところ、あっけなく起動。普通に動いちょる。うむ、まだまだコイツには頑張ってもらわななりゃんからの。

と、ここまではまだ序章に過ぎず、これからが苦悩の日々の始まりでありました。

父ちゃんに納入するパソコンの具を注文

というわけで、父ちゃんのPCの制作に取り掛かります。オーダーはとにかく起動が早くてサクサク動くこと。主にネットで株のチャートを見るんや!との仰せであります。

いい加減、株で大儲けする夢を捨てた方がよいかと思いますが、ワタクシはイチ納入業者でありますので、そんなことは申し上げません。さっそく、オーダー品の選定に入ります。

今回は、新品のオーダーだったので中古を買ってそのまま納めると、クレームが来る可能性を考慮して、外見は新品のケースを買ってきて、中身に中古をつける作戦で行きます。悪い中古車屋のような作戦であります。

で、さっそく激安の中古パソコンをアマゾンで発見しました↓

デル OptiPlex 780SFFというなんともこのスペックで1万円という価格破壊であります。どうも官公庁とかから大量の払下げでもあったようで、山のように売られていました。このパソコンの本体とWINDOWS7のOSのインストールディスクのCD1枚が同じ値段というおかしなことになっています。

core2duoの載ったノートパソコンを6万円くらいで買ったワタクシは一体何をしてたのでしょうか?あまりの安さに惹かれてすぐさま購入を決意。最悪、部品だけとっても元が取れるので何も考えずに買いですよ!ロング!

しかし、この選択が致命的ミスであったことはすぐにわかることになります。

見たこともない規格にワキ汗をかく

さっそく届いたこのキワモノデル中古1万円パソコンを迷わず分解にかかります。なんだか玉手箱くらいのサイズでワクワクしながらオープンであります。

すると、煙がモクモク上がるワケはなく、なんだか見たこともないような中身であります。普通パソコンは、ほとんどの部品の規格が統一されているので知らない規格に出会うことはあまりないワケですが、このパソコン、中身がBTXとかいう聞いたことも見たこともないマザーボードの規格でして、使い物にならん!ということが判明しました。はい。

しかし、ここまでは想定内であります。最悪、ケースに入ればなんとかなるという経験上の勘を頼りに、新品のケースを購入であります。

見切り発車で新品ケースを購入

今回の予算は5万円ということなので、まだまだ予算的に余裕はあります。ケースなんてものはただのアルミの塊でありまして、いくらでも安いのが売っております。

なんて考えながら、ヒマつぶしと市場感覚を取り戻すためにも、大阪の秋葉原的な電気街、日本橋に出撃します。ここは学生時代、マニアックなPCゲームとかを買うためによく友達と遊びに来た町なのであります。

ソフマップやジャンクPCショップを久々にうろついてみると、自作パソコンを作りそうなオタク(含む自分)が高齢化していることに気が付きました。昔は、中学生や高校生がたむろする町だったのですが、今は、おっさんがニヤニヤしながらジャンク品を物色しております。自作PCが紳士な大人の趣味と化している時代なのであります。

ちなみにこの1万円のデルパソコン、そこかしこの中古PC屋に売っていました。どんだけ市場に出回ってるんだかこのパソコン。。。

とかなんとかで、新品の激安ケースを発見!なんと500W電源付きで6千円であります。

コレ↓

ちょっと外見がかっこ悪いような気もしますが、父ちゃん好みのような気がしたので迷わずロングです。買い!。

最悪、ケースに穴を開ければどんなマザーでも載るでしょ?うん?

物理的にマザーボードが入らないことに気付く

さっそく玉手箱から前述のBTXなる意味不明規格のマザーボードを取り出して、新しいケースに装着開始であります。

が、すぐに物理的にこのケースに入らないことが判明します。ケースに穴を開けるも何も、インターフェイスの方向が逆なので入れようがありません。

なせば成る!と昔の偉い人は言ったそうですが、ムリなものはムリであります。なんでこんなことになっちまったんだか。

ということで、この中古デルオプティプレックス780をオトンプレックス780に換装計画はとん挫いたしました。

イチからの自作を決意

最初からなんだかこんなことになる気はしていましたが、すでに残された方法はイチからの自作であります。

極力、このキワモノパソコンの部品を生かしつつ、父ちゃんに納入するパソコンを自作する方向に向かいます。

まぁ、パソコンの最重要部品であるCPUは使いまわせるので、いいか!という考えだったのでありますが、衝撃的な事実に気が付きます。

CPUが値崩れしている件

このデルに載っていたCPU、インテルのcore2duo E7500。ワタクシの感覚では一昔前のCPUでありながら、2014年現在、まぁ3千円くらいはするだろうと思っていたのでありますが、密林探索に出かけたところ、衝撃的な事実に直面します。

Intel Boxed Core 2 Duo E7500 2.93GHz BX80571E7500

680円でした。需要と供給で上がり下がりしているようですが、高くても千円で売ってます(モチロン中古)。ワタクシの感覚が古くなったのか、時代が進んでいたのかわかりませんが、恐ろしいものです。

この型だけやけに値崩れしていたので、たぶんワタクシが手を出してしまったデルの件のキワモノパソコンが市場に大量に出回った結果、この部品の価格が値崩れしたものと思われます。なってこった。

ということで、使い回しをやめてこのCPUをもう一個買いです。だってこれ5年前は2万円くらい出さなきゃ買えなかったんよ?

新品のマザーボードの発注

続いて、CPUが載るマザーボードの発注であります。時代はどんどん進んで先ほど注文したCPUが載る型のマザーボードは市場から姿を消しつつありました。

まぁ好き好んで今更、このLGA775という型のマザーボードを買う変態はいませんよ。

一応、中古を日本橋のパーツ屋に見に行ったのですが、動くかどうか怪しい割に5千円くらいするというモノばかりで、新品とそう値段も変わらないので写真の新品マザーを買うことにしました。

新品で6,665円で買いであります。このGIGABYTE(ギガバイト)というメーカーなんですが、何度見てもGAMEBOY(ゲームボーイ)に見えます。ワタクシだけでしょうか?

新品マザーボード初期不良の件

そんなわけで、さっそく組立開始です。

なんのことはなく、CPUとクーラーとメモリを装着するだけです。差し込むのはなんでも得意です。

が、動きません。

まあ、よくある話なので冷静にコンセントにプラグが刺さっているか確認です。

が、曇りなき眼で確認しても刺さっています。

困った。

経験上、新品のマザーボードが初期不良で壊れていることなんて、10回買って1回もないハズです。98%くらいコンセントが刺さってないのが原因なのですが、ウンともスンとも言いません。

頭を掻きむしりながら格闘すること2日間。この新品マザーボードが初期不良だと自分の中で納得したので返品交換です。しっかりしろアマゾン!

というか、返品するのに変な気を遣わなくていいのが良くてアマゾンで買っているのはワタクシだけでないハズ。

返品交換のマザーボード、普通に動く

そんなこんなで、待つこと3日。

まったく同じゲームボーイならぬギガバイトのマザーが届きました。

CPU刺してメモリ刺してと同じ作業をしたところ、普通にうなり声をあげて動き出しました。やっぱ初期不良。当たりを引いたということであります。今年は何かいいことがありそうな予感です。

ちなみに写真のはCPUクーラーです。日本橋のソフマップで新品を940円で買いました。まぁ、何のこだわりもないのでこれで十分です。

ということで、組立再開であります。

オトンプレックス780、起動

ひゃほほほほーい!と叫んだのはワタクシではありますが、ちゃんと動きました。

とりあえず、ハードは中古デルパソコンについていた250GBのをちょっと細工して動くようにしておきました。

ここら辺はググればすぐにやり方はわかるので割愛。基本的にマザーを変えるとゆうことを聞かなくなるハードディスク君であります。

OSどーする問題

ここまで来てやっとOSをどうするか?という問題にぶち当たります。

このデルキワモノパソコンから装着したハードディスクには最初からWindows7がインスコされているワケですが、マザーボードを変えたため、OSの再認証が必要になり、ま、簡単に言えば動かなくなります。

ここら辺から、変態の皆さんは悪いことをしてなんとでもしてしまうのですが、ワタクシももういい年ですので中学生みたいなことはしませんよ。

というワケで、OSを素直に買うことにします。

DSP版ウインドウズ7 11,000円ナリ。CD一枚と同じものがインスコされた中古パソコンが同じ値段ってホントにどうなってんだか。。。

すでにOSがインスコされているハードに新しいOSをインスコするのがモッタイナイ件

ここで、よく考えたら1万円をただムダにすることに気が付きました。すでにウインドウズ7がインストールされているハードに新しいウインドウズ7をインストールしようとしているワケで。

ということで、またも路線変更。ハードディスクも部品の流用をやめて、新品のSSDにすることにしました。写真のやつ。

1万円捨ててパソコンが1台になるのと、8千円出してパソコンが2台になるんだったら、わたしゃ8千円出すよ。そもそも早く動くパソコンがほしいという父ちゃんのオーダーにも答えられるし、最初からこうすりゃよかった。

アマゾンで人気のあったSSD 8,370円ナリ。買いました。

せっかくなので、グラフィックボードを付ける

この辺りから、なんだかもう思考回路がおかしくなってきたので、好きなようにやっていきます。

元々、ワイのメインPCについていた赤いグラボ、Radeon HD4850というのをオトンプレックスに装着であります。一昔前のモノとはいえど、まだまだこれからの一台であります。

これでオトンも快適にいやらしい映像を楽しむことができるでしょう。ちなみにワタクシは小さいけれど、性能は倍になっている玄人志向のGeForce GT520ってのに乗り換えであります。

この性能で4100円。デフレ万歳であります。ビデオ編集なんかをする人は、こんなグラボを載せてあげると非常に良いと個人的に思います。

今では珍しいトリプルチャンネルのメモリをどーする?

続いて、中古デルパソコンからの部品取りをあきらめたため、メモリが必要になってしまったので買い足しであります。

メインPCは今では珍しいトリプルチャンネルという要するにメモリを3枚刺して動かしてあげるというキワモノでして、まぁ2枚でもいいちゃいいんですが、ちょっと性能が落ちてしまうので3枚セットで買う必要があるわけです。

が、すでにデュアルチャンネル全盛の時代でして、3枚セットでメモリが新品でも売ってない・・・・。というワケで困った時のPCパーツ屋です。

ショーケースの中に珍しいでしょ?と飾られていたトリプルメモリ2GB×3枚を恥ずかしながら、買ってきました。5千円ナリ。しかし、これはいい買い物でした。PCワンズ万歳。

これをメインPCに取り付けて、元々ついていた1GBのメモリ3枚を確保であります。なにやってんだか。

久しぶりにジャンクパーツで今年の運勢を占う

ここまできて、オトンプレックスにつけるCDドライブもないことに気が付きました。昔のCDRWならあるのですが、いまどきDVDを認識できなくては恥ずかしいでしょ。

が、新品を買うと2千円からするワケで、ここはジャンク品で勝負をかけることとします。

そんなこんなで、日本橋のじゃんぱらでジャンク動作未保障のDVDドライブ(300円)を2つ購入。DVDRWドライブ(580円)も一つなんとなく購入。

結果

DVDドライブが1個だけなんだかハーブを吸ってしまったかのような動きをする代物でした。不良品でございます。が、あと2つは正常に作動します。

じゃんぱらの兄ちゃんが挙動不審だったので不安でしたが、まぁヨシとしましょう。

激安ケースファンも入手

そろそろ物語も佳境に突入であります。

オトンプレックスのケースには3つも120ミリのファンを装着するところがありまして、せっかくなので全部つけることにしました。

日本橋をうろついていたら、ちょうどソフマップで120ミリのファンが500円で投げ売りされていたのを見つけて3つ購入。

よく見ると、つまみを回して速度を調整する機能のついた意味不明なブツでありました。なんとも切ない気持ちになりましたが、せっかくなので3つとも装着してラグジュアリーさを演出であります。

が、ファンを都合4つも回すとうるさくて仕方ないので、サイドのファン2つは動かないようにしました。何年後かにこのマシンを手にするであろう甥っ子がこれを見てどうするか?後世に託すこととします。

オトンプレックス780完成

そんなこんなで、組みあがりました。もう、なんだか突っ込みどころ満載のマシンであります。

一応スペックを書くと

・オトンプレックス780 HD:SSD 128GB+HDD 80GB(流用品を装着) CPU:Intel Core 2 Duo E7500 2.93GHz メモリ:4GB GPU:SAPPHIRE RADEON HD 4850 512MB (流用) OS:WINDOWS7 home premium 64ビット モニタ:三菱23インチ(流用)

・生き残ったデルOptiPlex 780 SFF HD:HDD 250GB CPU:Intel Core 2 Duo E7500 2.93GHz メモリ:3GB(メインPCから流用) GPU:なし OS:WINDOWS7 home premium 32ビット(プレインスコ)

こんな感じであります。

オトンプレックスには昔使っていたIDE接続ハードディスク80GBをついでにつけておきました。ワタクシのほんの気持ちです。モニタもワタクシは新しいLEDバックライトのモニタを買ったので、前のをプレゼントであります。

ちなみにいくらかかったかというと・・・

SSD ¥8,370 CPU ¥680 OS ¥10,680 マザーボード ¥6,665 ケース ¥6,480 CPUクーラー¥1,013 ジャンクDVDドライブ ¥580 ケースFANx3 ¥1,446 中古メモリ6GB ¥5,000 中古デルOptiPlex780SFF ¥11,269

合計¥52,183

2台の中途半端なパソコンがこのお値段で完成であります。このスペックでオトンプレックスであれば5万円もあれば買えるかと思います。まぁ完全に失敗ではありますが、ワタクシのトーチャンへの愛情のこもった一台になりました。ファンが4つもついてますし。

メインPCの方にも、電源やらメモリやら買い足したので完全にトーチャンから修理費をちょろまかす作戦も不発に終わりました。まぁそんなもんです。モニタが1万5千円くらいしたことを考えれば完全に赤字です。

意味なく残ってしまったデルのオプティプレックスを何に使うか?まったく考えていませんが、2歳の娘の遊び用として当分は活躍してくれると思われます。

まとめ

結局のところ、5万円と膨大な時間と労力を使い、一昔前の低スペックなパソコンを自作したということになってしまいました。

が、ワタクシは案外、充実感に溢れています。

最近は、わざわざパソコンを自作なんかしなくても、新品で5万円も出せばそこそこの性能のパソコンが買えてしまいます。なんでも買い換えればそれで済む時代であります。

日本橋の周辺も、昔はそこら中に怪しげなジャンクショップが立ち並んでいましたが、今ではシャッター商店街となってしまっています。

なぜだか、メイド喫茶は増えましたが、昼間っからいい大人がハタチそこそこの女の子にご主人様なんて言われている画を見ると悲しい気分になります。

今あるモノをどう生かしていくか?そんなことを考えて自分で創意工夫してこそ何かを得られるのではないのか?とまた適当なことをワタクシは主張いたします。

ブルースクリーンになったパソコンの画面を見て、絶望感に打ちひしがれながらも、必死にやり方を考える。そんな刹那にこそ、生きることの喜びがある。

完成したオトンプレックスから鳴る、けたたましいビープ音を聞きながらそんなことを思う今日この頃であります。

  • B!